2017年の発売以来、国産SUVの中でも高い人気を誇るマツダ・CX-8。
自分でも、家族でも、シチュエーションを選ばず楽しいドライブを提供してくれる車です。
そんなCX-8ですが、燃費はどれほどのものなのでしょうか?
また実燃費はどうなっているのでしょうか?
Contents
マツダCX-8の燃費はどうなのか!?
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/functionality/
CX-8はSUVと呼ばれるタイプの車です。
SUVは悪路や雪道などのアウトドアの走破性に優れており、またボディの大きさから持つ人のステイタスを演出できるともいわれています。
その反面、セダンやコンパクトカーと比較して車重が重くなる傾向にあり、どうしても燃費では劣るほか、車重や走行によるパーツの消耗が激しく維持費が高騰するという欠点も持っています。
そんなSUVの中にいるCX-8の燃費は、駆動方式とエンジンタイプによって4つの区分に分かれているので、わけてご紹介します。
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/functionality/
なお、2018年10月より燃費の測定方法が変更され「WTLCモード」と呼ばれる世界基準の計測方法となりました。
これまでの方法「JC08モード」と比較して燃費が下がる傾向にありますので、ご了承ください。
マツダはWTLCモードでの燃費測定をメインにしていますので、この記事でもJC08モードではなく、WLTCモードでの燃費をご紹介します。
2WDガソリン車の燃費
2WDガソリン車の燃費は以下の通りです。
○市街地モード:9.8km/L
○郊外モード:12.6km/L
○高速道路モード:13.9km/L
○平均値:12.4km/L
4WDガソリン車の燃費
4WDガソリン車の燃費は以下の通りです。
○市街地モード:8.4km/L
○郊外モード:11.7km/L
○高速道路モード:13.8km/L
○平均値:11.6km/L
2WDクリーンディーゼル車の燃費
2WDクリーンディーゼル車の燃費は以下の通りです。
○市街地モード:12.7km/L
○郊外モード:15.7km/L
○高速道路モード:18.0km/L
○平均値:15.8km/L
4WDクリーンディーゼル車の燃費
4WDクリーンディーゼル車の燃費は以下の通りです。
○市街地モード:12.5km/L
○郊外モード:15.3km/L
○高速道路モード:17.5km/L
○平均値:15.4km/L
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/driving/economy/
以上がCX-8の燃費になります。
測定モード問わず燃費が良い順に並べると
2WDディーゼル>4WDディーゼル>2WDガソリン>4WDガソリン
といった順番になりますね。
最も燃費の良い2WDディーゼル車と最も燃費の悪い4WDガソリン車では、平均値で4.2km/Lの差があります。
クリーンディーゼル車はガソリン車に比べて燃費が良いのは当たり前です。
そして、2WDより4WDの燃費が悪いのも俗説通りですね。
4WD車は2WD車と比較して、4WD特有のメカや装置による重量増となっているため、どうしても燃費は悪くなる傾向にあります。
マツダCX-8の実燃費と燃費確認した情報を紹介
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/driving/skyactiv-vd/
さて、CX-8の燃費なら前のコーナーで紹介しましたが、これはあくまでメーカー発表の「カタログ値」です。
結局のところ、実際には知ったときの燃費すなわち「実燃費」においてこの数値が出るか出ないかは、ユーザーの運転技術や周りの環境に左右されるのが通常です。
WLTCモードでの測定実績があまりないので何とも言えませんが、JC08モード時代は「実燃費はカタログ値の7割出ていればいい方」と言われていました。
ただ、WLTCモードでの測定値はJC08モードより高くなることは稀なので、実燃費とも大差はつかないと考えていますが、いかがでしょうか。
というわけで、CX-8の実燃費についてご紹介します。
CX-8の実燃費
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/driving/skyactiv/
CX-8の実燃費は、ガソリン車が11.07km/L、クリーンディーゼル車が12.86km/Lになっています。
カタログ値の燃費と比較した場合、その達成率は以下の通りです。
○2WDガソリン:89.3%
○4WDガソリン:95.4%
○2WDクリーンディーゼル:81.4%
○4WDクリーンディーゼル:83.5%
(小数点第2位を四捨五入しています)
尚、実燃費平均値はみんカラを参照してください。
さすがにカタログ燃費が低くなっていますから、達成率もかなりのものです。
JC08モード主流の時代でこの値を出したら、低燃費走りがうまいといえますね。
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/safety/
ちなみに、この実燃費だとガソリン車とクリーンディーゼルの差は約1.8km/Lということになります。
ガソリン100Lあたりで約180km走行距離に差が出るわけですね。
180kmと数値だけ言ってもピンと来ない方はいらっしゃると思いますが、東京から御殿場までを直線距離で往復するとだいたい180kmです。
ちなみに、片道なら長野県・長野市まで行ける距離です。
※直線距離なので実際に子の距離まで行けるかどうかは道路状況次第です
マツダCX-8の燃費はどの程度向上していっている?
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/design/
さて、ここまでCX-8の燃費についてご紹介してきました。
最後に、CX-8の燃費がどれほど向上しているのかご紹介しましょう。
本来であれば過去のグレードと比較するのがセオリーだと思うのですが、あいにくこのCX-8は初代なため、同型タイプのSUVを古い順に追っていきながら燃費の向上度合いを見てみましょう。
尚、コンパクトSUVと競わせると勝負にならないし、ハイパワーSUVはエンジンのバカでかさから燃費を気にした車でないため、あえて載せません。
日産・サファリ:5.5km/L
引用:https://cobby.jp/nissan-suv.html
日産の最高級SUVとして1980年から2007年まで発売されていた車です。
当時世界で猛威を振るっていたトヨタ・ランドクルーザーとはライバル関係にありました。
流石に当時は燃費云々がうるさい時代ではなく(まだガソリンも安かったので)、カタログ値も最近の車と比較して良い値ではありませんが、悪路の走破性は当時のランドクルーザーと互角に渡り合えた数少ない車です。
ホンダ・CR-V:11.6km/L
引用:https://cobby.jp/honda-suv.html
1995年に発売されたCR-Vは、ミドルサイズのSUVで「居住性」を意識したSUVです。
その車づくりが人気を呼び、発売された当初は3か月以上の納期が必要なほどだったとか。
サファリから15年もたてば、燃費もなかなかのものです。
さすがに今の車とやり合えるほどではないものの、大型SUVと比べると十分勝負できます。
CR-Vは2016年にヴェゼルへとバトンタッチして生産を終了しましたが、海外ではその人気が功を奏して発売が継続され、そして日本でも今年復活しました。
トヨタ・ヴァンガード:13.2km/L
引用:https://cobby.jp/toyota-suv.html
トヨタのSUVといえばランクル、プラド、ハイラックス、RAV4を挙げる人がいますが、ラグジュアリーなSUVの先駆けとして人気を博したのはこのヴァンガード、もしくはハリアーでしょう。
2007年にクルーガーの後継モデルとして発売されました。
その美しい内装で、2007年・2009年には新車販売台数ランキングで1位を獲得しています。
CR-Vから12年が経過し、燃費も格段に向上しています。
ここまでくると、CX-8のガソリンモデルと互角の勝負ができるようになっていますね。
マツダ・CX-8:15.8km/L
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/grade/
そして、現在のCX-8に至ります。
ボディサイズや規格はCR-V・ヴァンガードと比較してやや大きめですが、現代の燃費技術とクリーンディーゼルエンジン搭載でその大きさを感じさせない燃費を誇っています。
ヴァンガードからは10年、燃費も格段に上がっていますね。
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/driving/
以上、今回はCX-8の燃費についてご紹介しました。
SUVなのでその走行性能を重視することから、どうしても燃費はおろそかになりがちです。
「燃費なんて気にしないや」という人もいるでしょう。
ですが、CX-8はボディの大きさとは裏腹に非常に優秀な数値を持つ、立派な低燃費SUVとして存在しているのです。
ついにSUVも、燃費を意識する時代に到達したといっていいでしょう。
マツダCX-8の燃費と実燃費についてはこちらでも詳しく記載しています!