新型CR-Vには、歴代初の3列シート7人乗りモデルが追加されました。
そこで、今回は、7人乗りと5人乗りの違いについて解説していきたいと思います。
それぞれ、どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
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新型CR-V 3列目シートはガソリンモデルのみ!
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/styling/design/
まず、3列シート7人乗りモデルが選べるのはガソリン車だけです。
ハイブリッド車は2列シートの5人乗りのみ採用です。
ライバル車である「エクストレイル」や「アウトランダー」も同じ仕様となっています。
もし、新型CR-Vのハイブリッドモデルで3列シート7人乗りモデルがあれば、国内初となりライバル車と大きな差別化を図ることができたのですから、そう考えると残念ですね。
新型CR-Vハイブリッドは、モーターを2個搭載するため、ボディサイズを考えるとハイブリッドで3列シートを設定するのは難しいのかもしれません。
CR-Vの3列シート7人乗りの使い勝手は?
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/interior/cabin/
さて、新型CR-Vの3列シート7人乗りモデルで気になるのは、やはり使い勝手ですね。
ライバル車である日産エクストレイルの3列目シートは、かなり窮屈で大人が使用するのはかなり無理があると酷評されていました。
同じく、三菱アウトランダーも3列目シートの使い勝手は決してよくなく、居住性はイマイチとの声が大多数でした。
ライバル車の失敗を考えると、新型CR-Vの3列目シートもあまり期待しないほうが良いのかと思ってしまいますが、果たしてどうなのでしょうか?
CR-Vの3列目は快適?
新型CR-Vの室内空間は、全長が4600mmです。
SUVでは、広い部類に入ります。
更に、ホイールベースに関しても2660mmと長めになっているので、空間効率はかなり優秀です
その理由は、7人乗りの3列目に配慮して開発されたという点です。
SUVの3列目はミニバンと違い燃料タンクが張り出してしまうため、床面は高めになってしまいます。
その結果、腰は落ち込み膝が持ち上がる姿勢になってしまい窮屈に感じることになるのです。
新型CR-Vでは、3列目に座る方の足が2列目シートの下側に収まるように設計されています。
SUVの3列目シートは補助席の意味合いが強く、どちらかというとおまけ程度に捉えられがちです。
そのため、メーカーとしても安易な考えで開発してしまうケースが多いです。
しかし、新型CR-Vは、アジア地域において3列シートSUVのニーズが高まっていることから、真面目に造り込んでいる印象が強いです。
ライバル車と比べると
さすがに、マツダ CX-8の3列目シートには勝てませんが、日産エクストレイルや三菱アウトランダーよりは快適性は高いです。
また、トヨタのランドクルーザープラドと比較しても快適性は、少し勝っています。
2列目シートを前方に移動させて、3列目の足元空間を拡大すれば、大人が多人数で乗ることも可能です
ただし、長時間乗っているとなるとやはり快適性は損なわれそうですね。
3列目シートに乗る方法は?
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/interior/cabin/
次に気になるのが、3列目シートに乗る方法です。
新型CR-Vではスライドドアは採用されていませんので、リヤドアから3列目シートに乗ることになります。
そうなってくると、3列目シートへの乗り口は狭く、乗りづらいように思えますね。
ミニバンのようにスムーズに乗降とはいかないでしょう。
ライバル車は?
ライバル車のエクストレイルは、2列目シートを倒して乗降するので、かなり手間がかかります。
一方、新型CR-Vでは2列目シートが完全に起き上がる構造となっています。
加えて、リヤドアが90度近く開く設計なので、エクストレイルよりかは乗降はしやすくなっています。
新型CR-V5人乗りと7人乗りの違いは?
新型CR-Vの5人乗りと7人乗りは、具体的に何が違うのでしょうか?
単に乗車可能人数が違うだけ、ということはさすがにないと思いますので、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
駆動方式
新型CR-Vでは、FFと4WDの2種類の駆動方式があります。
それぞれの駆動方式によっても、5人乗りと7人乗りにも違いがあります。
車両重量
5人乗りと7人乗りでは、当然7人乗りのほうが車両重量は重くなります。
7人乗りは5人乗りと比べると約70kgも重くなります。
車両重量が重くなると、その分燃費性能は落ちます。また、フル乗車した際は操舵安定性が悪くなります。
ルーフレールがメーカーオプション扱いになる
引用:https://www.honda.co.jp/ACCESS/cr-v/
FFの5人乗りはルーフレールが表重装備となっています。
これに対し、7人乗りはルーフレールがメーカーオプション扱いになります。
ルーフレールのオプション価格は、33,200円です。
一方、4WDでは5人乗りも7人乗りもルーフレールは、メーカーオプション扱いとなります。
走行性能の違い
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/performance/driving/
新型CR-Vのハイブリッドモデルは、5人乗りのみとなります。
ハイブリッドは、ガソリン車7人乗りモデルとは走行性能に違いがあります。
ハイブリッドモデルでは、3.0Lエンジン並みのトルクでパワフルな走りができます。
しかも、そのパワーユニットで5人乗りですから、かなり余裕のある走りができるということです。
これに対し、7人乗りモデルは、2.4L並みの出力となります。
ただ、このパワーユニットで車重は一番重いものだと1,680kgとハイブリッドより20kgだけ軽くなります。
そのため、5人乗りハイブリッドモデルのほうが快適に運転できます。
燃費も違う
5人乗りと7人乗りでは、燃費も違ってきます。
7人乗りは3列目シートの分の重量が加わりますので、その結果5人乗りよりも燃費性能は落ちます。
5人乗り:JC08モード15.8km/L
7人乗り:JC08モード15.4km/L
微々たる差ではありますが、乗車人数が7人ということでフル乗車すれば、それだけ燃費は悪くなってしまいます。
その点もしっかりと理解しておく必要があります。
7人乗りは荷室が狭い
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/interior/utility/
当たり前ですが、7人乗りは5人乗りよりも荷室が狭くなります。
3列目シートを使用した状態の荷室は、奥行きは300mmです。
3列目シートを格納すれば荷室を広げることはできますが、床は盛り上がった感じになってしまうのが残念です。
また、フラット形状で使用することはできません。
グレード別比較
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/styling/design/
【EX】
FF/5人乗り:3,230,280円
FF/7人乗り:3,421,440円
4WD/5人乗り:3,446,280円
4WD/7人乗り:3,637,440円
まずはグレード「EX」ですが、当然ながら価格は5人乗りのほうが安いです。
主要装備に関しては、5人乗りと7人乗りで違いはありません。
しかし、ディーラーオプションで選べる商品に違いがあります。
ディーラーオプションの違い
・5人乗り
19インチのMG-027ステルスグリントブラックアルミホイールと18インチのMS-039ベルリナブラックの2種類から選べる。
・7人乗り
18インチのMS-039ベルリナブラックのみ
【EX Masterpiece】
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/styling/design/
FF/5人乗り:3,591,000円
FF/7人乗り:3,814,560円
4WD/5人乗り:3,807,000円
4WD/7人乗り:4,030,560円
つづいて、グレード「EX Masterpiece」ですが、こちらも価格は同じです。
違いは、主要装備とメーカーオプションです。
主要装備では、5人乗りも7人乗りも本革シートを標準装備となりますが、7人乗りは3列目シートのみ合成皮革を採用しています。
メーカーオプションでは、5人乗りは19インチアルミホイールを選べますが、7人乗りは18インチのみとなります。
また、7人乗りにはカーゴマットを選ぶことができません。
新型CR-Vは7人乗りと5人乗りどっちがいいの?
新型CR-Vの3列シート7人乗りは、SUVをファミリーカーとして使いたい小さなお子様がいる方におすすめできる車です。
3列目シートは、大人が長時間座るのには向いていませんが、小さいお子様であれば、特に問題はありません。
ファミリーカーが欲しいけど、ミニバンは嫌だという方は7人乗りモデルを検討されてはいかがでしょうか。
新型CR-Vに積載性を求めている、実用性のあるSUVが良いというのであれば、荷室が広く使える5人乗りモデルが最適です。